日本の社会が何となく平和で、長いバブル期はありましたが、それでも生活していけ実態
は経済的には完全に二極化していますが、年収数百万であっても生活していける社会では
あります。低収入で生活する知恵を授けるような出版物もありました。助長するような話
もあります。生活レベルにも大きな格差を感じさせない風潮もあります。成功のイメー
ジと現実の生活に決定的な差があることを頭では認識しつつ、でもぬるま湯の自分たちが
いることも事実としてあります。会社再構築でも言われることですが、危機感を持てる
か、危機的状況との認識が成長段階でも見え隠れした時に正しい実態として認識出来てい
るかで全く異なった結果に繋がってしまいます。短期間での活性化ではこの危機感を作り
出す、例えば企業であればリストラも方法論の一つとしては使われます。リストラが正し
い活性化方法であるかは別にして、働く者にとっては危機感を認識してもらうためにはそ
れなりのインパクトがあります。本当はリストラの後ろ向きな方法論ではなく、前向きな
目標達成への対策・施策の提示が重要なのですが、企業経営者はリストラ提示による
危機感の増殖を演出してきた一面があり、短期的にはそれなりの成果も出たようです(長
期的には問題を積み残していますが)。自分を高めるためにも中流意識を取り、ぬるま湯体
質を取るためにもカンフル剤としての危機感設定が避けられません。私は仕事に命をかけ
るべきものとは全く思っていない人間です。でも命をかける気概でことに当たったとすれ
ばどうなるか。考えてしまうことはあります。目標達成は必達なのですが、会社の甘さも
ありますが、未達成時に許してしまう自分(会社)が一方にあり、そのことに馴染んでし
まうと、そのような結果を人は繰り返していきます。自分にリスクを負わせる方法は検討
に値します。動けない自分が一方います。危機感をあえて作ってみる、そのような環境
に置いてみる。そして追い詰められるところからスタートしてみる、これも自分自身を変
えるチャンスにはなります。リスクを作り、公表してみることもいいのではないでしょう
か。今いる会社を辞めてみればいいのではないか。私は会社を辞めた経験があります。起
業家はすべて辞めている訳ですが、辞める(辞めさせられる)リスクを一度置いてみては
いかがですか。会社は社員を最終守りません。退職年齢になって初めて(本当の)リスク
を負うのではおかしくありませんか。平和な・順調な日々を送っている人でも見方を変え
れば実はいつも危機的状況をはらんでいるのではないでしょうか。マイナスに物事を捉え
る必要はありませんが、危機感を持ち合わせることは上可欠です。イメージの中でも結構
です。危機感を演出してみてください。自分を突き動かすきっかけになればそれは一つの
行動として正しいことです。命に代えて実行出来るか、問いただしてみるといいのです。
出来なければ命がない(なくなる)と言う状況下がもしもあったとしたら人はやるのでは
ないでしょうか。命でなくとも、プライドであったり・・・。未達成であれば失うものを
設定してみると本当の自分が引き出せませんか。追い込む、追い詰めることでやらなけれ
ばならない自分が登場してくるのです。
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