リスクのことを続いて書きます。自分の経験では驚くべきことなど何も起きない話しをし ました。私がそうですね４０歳代になった頃に実感したことがあります。それは自分とい う枠組みの中のことなのですが、体験したことで間違ったこと等何もないということです。 失敗を人間はします。振り返ってみるとその時期・時期に失敗ないしは成功とは思えない こと・無駄なことにしか思えないことがあるものです。例えば私は社会人スタート時メー カーでした。次にコンサルタント会社に入ります。その会社は流通・サービス業界を主に していました。最初のメーカーでのポジションはほとんど役に立たなかったのです。何だ かムダな時間を過ごしてしまったように当時思っていました。同年齢の人が十分な経験を その会社ではしていましたので、大きなリスクを抱えたように思ったものです。何年かす るとその会社にメーカーからの仕事が来ました、考えてみると新卒か流通・サービス出身 者が多かったためにメーカー体質が分からない人が多かったのです。何年も経ってみて私 の経験が活きました。私は自分で会社も設立しています、新規事業もしています。金融機 関からの借り入れもやりました、多少の返済でしたが、その時には毎月やりくりしていま したので大変さを実感もしたのですが、これも次の事業展開に大いに役立ちました。あえ て大きなリスクを背負い込む必要は感じませんが、リスクを経験に置き換えることは 出来ます。失敗のことを振り返ると（余裕があるからなのでしょうか）その失敗がなけれ ば逆に今の成功がなかったように思えるのです。すべて世の中に起こることは全て必然で あると言う方がいます。本当にそう思います、自分に起こることに関しても必然を感じま す。起こるべきして起こっている。ある時期に（特に年の若いうちに）起こるリスクは 人間成長のためにも必要な肥やしなのかもしれませんね。失敗なくして順調にきすぎた人 の方がいざ大きなリスクに立ち会ってしまい混乱する話はよくあります。年齢的なことを 言えば挽回出来ない状態になってしまうケースもあるのでしょう。逆説的な言い方になり ますが、何が起ころうが大したことなどないのですから、ある程度のリスクは飲み込むこ とです。リスクを与えてくれた何かがきっとあります。くよくよ起こってしまったことに 気持ちを捉われるのではなく前に向かう肥やしにすべきです。大きな他人からのリスクも あります。私はそのリスクすら肥やしだと考えるべきと思います。リスクを振り返り・分 析・反省しても何も生まれません。リスクを引き寄せてしまったのは自分なのです。誰の せいでもありません。そのリスクを与えたのにきっと意味があるのでしょう。リスクに飛 び込む、あえて引き寄せる必要はないでしょうが、リスクを活かせるかどうかはあなた 次第です、考え方次第なのです。世の中に起こることで本当にあなたにダメージを与える ものなど存在しないのです。次の我々の成長のためにそれらが引き起こされていると把握 することが重要なのです。失敗も長い目で見れば失敗ではなくなります。全て自分の 体験・身の回りで起こったことでムダなものなどありません。それなりの年齢を重ねると そのことが理解出来るようになります。今の失敗・苦労・・・、気にしないことです。