これも経営者の特性です。事業をやる場合決断の問題があります。経営者は決断業とも思います。
最終意思決定者であり、特にオーナー経営の場合は100%そのオーナーが意思決定しなければならないのです。
会社経営の全ての(公私)のリスクを被っていますから、他のものではたとえ役員といえども発言権はありません。
オーナーとはそういうものです。「分けない《話しのところでもしましたが、課題テーマについて分けずに
判断していきます。同時に時間を置かないで即断即決しなければいけない立場でもあります。
基本的に即断即決でいいと思います。大きな間違いはないはずです。その時点における最大の解決策・
方向性を示しているはずです。仕事範囲内でのことが全てですから正しいはずです。テーマを持ち帰らない
ことが重要なのです。よく仕事を山ほど家に持ち帰る人がいますが、私は基本的には間違いだと思っています。
何か資料関連であれば分かるのですが、仕事は何らかの意思決定です。末端まで仕事内容の違いはあれども同じ発想を
とります。仕事は本来持ち帰るものではないのです。家に帰り作業をすることは理会出来ますが、
仕事を持ち帰ることはないはずです。書類は1枚で、が私の主張です。忙しい(経営者)
人の手を余分に止めさせることがおかしいのです。裁判の結論(結審)と同じとの話しもしました。
資料が多いのはいいのですが、結論は1枚、経営者は結論を聞くものです。結論は何らか
の決定が書かれているのですからそれだけでいいのです。同時に物事には○か×しかないのです。
するかしないかしかありません。するかも、○かも・・・。そのような仕事はありません。
懸案事項、検証後、継続というのはありますが、結論を出す場合にはどちらかです。会社でも
結局長々会議があって結論のないものがあります。即決がないからです。独立とはそのような
即断即決が仕事になります。経営者は孤独だといいます。私は元々専門家集団を持つことを進めてきました。
どうしても専門性(法律、会計、建築等)を持ったテーマの時に判断が出来にくいものがある
ことを想定してネットワークを作っています。結論をトップがしなければいけない以上環境整備
により答えは出せます。誤った判断で事業はいくらでも間違った方向で走ってしまいます。素早い
答えとは全てを経営者本人が持っていなければいけないものではなく、答えが出ればいいのです。
答えの出せる環境(聞ける)を持つことで結論を素早く出し、気持ちも含めて持ち帰らないこと
がポイントになります。経営者は風紀を語ることでも、理念を語ることでもないのです。大きな
会社方針と事業プロセスの構築と、問題即断即決の誰もが出来ない経営者の世界を全うすることが
仕事になります。他のことは人に任せる、任せたものが予定通りに運営されているかのマネジメントは
担当責任者がやる仕事、仕事の役割分担があります。最大のオーナーの仕事は以上のものです。
事業にはタイミングがあります、成否の別れ道です。急ぐ意味はそのタイミングのことです、
今意思決定がいるから急いでいます。事業は一瞬の差が大きな差になるのかもしれません。
あの時の決断次第で成功へも失敗へも揺れることが多いのです。のんびりした判断の仕事など
一つもないのでしょう。
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