現場活性化の一番シンプルで直ぐに取り組める方法があります。人は人であることの特性 があります。自分の知った・理解したテーマについては積極的に関わってくることです。 誰しも自分の能力を信じていますし、自分が凄い人間だと思っています。むしろ自己中心 が人間ではありませんか。まず自分が可愛くて、好きで、凄いと思っている存在です。そ の凄い自分が仕事の前線に登場しないとは考えられないことなのです。私は凄い、最高の 能力を持っている、しかし組織（会社）は気付いていない。そのくらいの感覚があるので す。現場活性化にその特性を持ち込めばどうなりますか。つまり仕事にいかに参画させる かがポイントになります。うまくいかない会社によく見られる光景があります。強烈なト ッダウンです。トップが偉いことは誰しも分かっています。トップに最高の情報が集まる ことも知っています。最大のリスクを負ったトップが最大の成功ノウハウを持っているこ とも正しいです。そのことに反論はありません。最高ベストの意思決定がなされています 。方向性としてはその通りなのですが、実際数字を作ってくるのは現場（営業、店舗）で す。高所からものを見ての指示は現場になればなる程乖離が起こります。実態は現場主導 が正解です。日々の数字を上げるのは現場しかありません（全員営業も各々の現場です） 。現場活性化には方法論としていくつもあるのですが、最も強烈な活性化を紹介します。 それは仕入と販売の一体化です。人間の特性を話しましたが、人は参画することがモチベ ーションアップには欠かせないのです。現場活性に失敗するケースは参画させていないこ とが挙げられます。最初の情報（仕入れ）を与えず、ただ売りなさいが多過ぎます。仕入 を担当者のみが行い販売者に関わらせないケースが多いのです。人は参画（仕入れ）する ことでパワーを発揮します。仕入と販売を一体化させれば必ず成果が出ます。何故か人は 関わったことに関心を示し・責任を持つからです。自分の仕入れた商品があったとします 。その商品には思い入れがありますから、他の商品よりもお客さまへの提示を積極的にし ます。ＰＯＰも書きます、売ろうと工夫をします。万が一売れ残ればカッコウ（プライド ）がつきません。寂しいし、恥ずかしいし、自分を否定されたように思うのです。売れ残 り、最期はこっそりと自分で買うのではありませんか？。本部（仕入れ部門）から単純に 送り込まれる商品を売るパワーと自らが仕入れた商品を売るパワーとは数十倊のひらきが あるはずです。理屈ではなく、人間が持っている素晴らしい特性なのです。同じように商 品だけでなく、あらゆる場面で応用が効きます。何か企画があったとします、企画は仕入 です、その場に参画させるのです、参画者に発言させればまた一つレベルが上がります。 参画した人はいざ実行になった時には率先して前線に現れます。自分の発言が具体化した ともなれば実績を出すことは１００％間違いないです。どの場面でも応用出来ますから、 ミーティングや会議でも一方的に話すのではなく、どの状況で参画させ、意見を聞いたよ うに持って行けるかにかかっています。答えは事前にあります（トップ）が、伏せて発言 者の手柄にするのです。