SAMURAIグループは、企業のトータルマネジメントサービスを行います。
各業界の専門家によるコラムを掲載していきます。
株式会社SAMURAI TOP 会社概要 アクセス 事業コンセプト 業務内容 採用情報 リンク お問合せ

特別寄稿

前回に引き続き、国際人として知っておきたいマナータブーについてお話したいと思います。
大声・あくび・いねむりに続き、今回は「時計を見る」です。

歓談中、商談中に時間が気になる…時計を見たいけど、見づらい…
このような経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
結論から言うと、相手に感づかれないように時計を見るのがマナーなのですが、簡単ではありません。
工夫がいるのです。たとえば、額の汗をぬぐいながら目線を落とし腕時計をちらっと見る…、咳払いを一つ、口元を押さえつつ目線を落とす…、室内をほめながら壁時計などを見つけ時間を確認する…などなど…。
涙ぐましいほどの細やかな演技力が必要です。しかし、これほどまでに神経を払える人は、仕事上もまた対人関係においても細微にわたり配慮の出来る人だと言えるでしょう。

次に、お客様をお迎えする場合についてお話しします。
相手に気を使わせないようあらかじめお客さまから見えやすい位置に、またこちらも把握しやすい場所に時計を用意しておくことをお勧めします。
飲食店などは「時間を忘れるくらい楽しんでほしい」という思いから、時計を置かないことがよくありますが、ビジネスシーンでの時間はとても貴重です。
また、時折視線を外し、相手に時計を見る‘間’を差し上げるなどの気配りがあるとさらに素晴らしいと思います。

その場の空気を読み、最善を尽くすことがマナーですが、実践するために必要かつ大切なことは、自分が困った経験を忘れずに覚えていて、どうすれば助かったか…、嬉しかっただろうか…、と考えるクセをつけることです。
そして、その困った経験を積み重ねることが「思いやりびと=マナー人」を育てるのです。
とはいえ、お客様もこちらも時間を忘れるくらい同じように話がはずむことは、何より良いこと・ラッキーなことだと思います。そうでない場合に、ぜひ参考にしてみてください。
Chisato Fujii

筆者 : 藤井千里/プロフィール
  • 全日本空輸(株)入社 キャビンアテンダントとして勤務
  • 航空会社受験予備校講師を経験
  • 2001年「和顔サービスCOMPANY」(現.株式会社和顔)を設立
  • SAMURAI塾2008年1月セミナー「第一印象10秒戦略」講師
  • 2008年2月 SAMURAIグループ 専任アドバイザー就任

←マナーを楽しむ 最新へ戻る