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各業界の専門家によるコラムを掲載していきます。
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特別寄稿

先日、友人に紹介してもらった眼鏡店でメガネを購入しました。そこで私を担当して下さった男性の接客は 素晴らしかったです。立ち居振る舞い・言葉づかい、すべてが穏やかで自然、おかげでとても気持ちの良い 時間が流れました。
美しい立ち居振る舞いのポイントの一つに、『動作の最後をゆっくりと』がありますが、彼の所作には 優雅な余韻がありました。

一方、飲食店などでお水を無造作に置かれた時、グラスの中で波打つ水を眺めながらがっかりします。 (忙しいから丁寧なことはしていられない)(タダだからそこまでしなくても良い)そんな声を 耳にしますが、では暇な時にはできているのでしょうか…。お金をとったらできるのでしょうか…。 おそらく出来ないでしょう。時間やお金の問題ではないのです。サービスに対する考え方が問題なのです。 意識が貧しいから人を豊かな気持ちに出来ないのです。
(接遇力アップには手間暇がかかる)(うちの店はガラでもない)…。そんなあきらめムードが蔓延していること自体が問題で、心が痛みます。 確かに体が覚えるまでは時間がかかりますが、大切なことは「考え」のシフトチェンジです。 「出来ない」から「出来る」に、「仕方がない」を「やってみる」に変えることです。この小さな 一歩が‘豊かな時間’、そして「ありがとう」に続くのです。
  「Gift」には‘神から賜った才能’という意味があります。つまり、私たち自身が『ギフト』なのです。   ギフトは誰かに贈ってこそ価値が花開きます。

「わたし」にはそもそも『価値』が与えられています。わたしにしか出来ない働きであり、わたしにしか出会えない 相手(人々)がいるのです。その人々を励まし、喜ばせることが『できる!』、と是非信じていただきたいのです。 そして、このメッセージをお伝えすることが私の最大の仕事であり、使命だと感じています。

 わたしたちはいつでも変わることができます。ひとりが変わると何かが変わり始めます。最も怖いのは  『変わることへの恐れ』『あきらめ』です。そのワナは「わたしの中」にあります。

このメッセージが小さな勇気となって、あなたの一歩となりますよう、心から願ってこのコラムを最終と させていただきます。長い間お読みいただきありがとうございました。

Chisato Fujii



筆者 : 藤井千里/プロフィール
  • 全日本空輸(株)入社 キャビンアテンダントとして勤務
  • 航空会社受験予備校講師を経験
  • 2001年「和顔サービスCOMPANY」(現.株式会社和顔)を設立
  • SAMURAI塾2008年1月セミナー「第一印象10秒戦略」講師
  • 2008年2月 SAMURAIグループ 専任アドバイザー就任


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             
『マナーを楽しむ』バックナンバー
第1回(2008年2月)「美しい動き」 第2回(2008年3月)「立ち方」
第3回(2008年4月)「やわらかな目」 第4回(2008年5月)「あいさつ」
第5回(2008年6月)「思いと実行」 第6回(2008年7月)「タブーその1」
第7回(2008年8月)「タブーその2」 第8回(2008年9月)「手」
第9回(2008年10月)「プロトコール・序章」 第10回(2008年11月)「レディーファースト」
第11回(2008年12月)「食事について」 第12回(2009年1月)「1秒の贈り物」
第13回(2009年2月)「ありがとう」 第14回(2009年3月)「嗅覚〜香り」
第15回(2009年4月)「第一印象のこと @意識」 第16回(2009年5月)「くせ」
第17回(2009年6月)「ハンカチーフ」 第18回(2009年7月)「笑顔」
第19回(2009年8月)「準備力」 第20回(2009年9月)「優しい体験」
第21回(2009年10月)「声」 第22回(2009年11月)「食べる行為について」
第23回(2009年12月)「調和の時間」 第24回(2010年1月)「希望」
第25回(2010年2月)「包まれる」 第26回(2010年3月)「クレーム」
第27回(2010年4月)「表情」 第28回(2010年5月) 「あいづち」
第29回(2010年6月)「はなす」ということ 第30回(2010年7月) 「きく」ということ
第31回(2010年8月)「みる」ということ 第32回(2010年9月) 「サービス」について
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