ある病院での出来事です。私がエレベーターに乗って2階を押し、ドアが閉まりそうになった時、お医者様が走っていらしたので「開ボタン」を押して待っていました。するとその男性は無言で乗り込み、7階ボタンを数回押し、イライラしている様子が伝わってまいりました。2階に到着し、私が「お先に」と会釈をしながらおりると、その先生は「開ボタン」を押すどころか、私が下りるか否かのタイミングで「閉ボタン」を押すのです。
ほんのわずかな出来事ですが、気分がぐんと悪くなりました。 このようなエレベーターにまつわる嫌な経験…きっと皆さまもおありではないでしょうか。
エレベーターには序列の低い者(新人や若手)が先に乗り込み、開ボタンを押して待機します。あるいは、外から扉を手で押さえて目上の人を先にお乗せします。目上の人は向かって左奥へすすみます。(*ドアの方を向いた時一番右奥に立つことになります)降りる時は逆になります。
これは、右上位・序列を重んじる「国際プロトコール」に基づいて作られた国際的なマナーです。他に、主なものとして女性上位がありますが、日本ではなかなか身に付きにくいルールですね。けれども小学校から英語教育を受ける現代において、国際的なマナーを勉強しておくことは大変重要であると思います。
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