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特別寄稿

ある病院での出来事です。私がエレベーターに乗って2階を押し、ドアが閉まりそうになった時、お医者様が走っていらしたので「開ボタン」を押して待っていました。するとその男性は無言で乗り込み、7階ボタンを数回押し、イライラしている様子が伝わってまいりました。2階に到着し、私が「お先に」と会釈をしながらおりると、その先生は「開ボタン」を押すどころか、私が下りるか否かのタイミングで「閉ボタン」を押すのです。

ほんのわずかな出来事ですが、気分がぐんと悪くなりました。
このようなエレベーターにまつわる嫌な経験…きっと皆さまもおありではないでしょうか。

エレベーターには序列の低い者(新人や若手)が先に乗り込み、開ボタンを押して待機します。あるいは、外から扉を手で押さえて目上の人を先にお乗せします。目上の人は向かって左奥へすすみます。(*ドアの方を向いた時一番右奥に立つことになります)降りる時は逆になります。
これは、右上位・序列を重んじる「国際プロトコール」に基づいて作られた国際的なマナーです。他に、主なものとして女性上位がありますが、日本ではなかなか身に付きにくいルールですね。けれども小学校から英語教育を受ける現代において、国際的なマナーを勉強しておくことは大変重要であると思います。

しかし、相手を思いやる気持ちがなければプロトコールもマナーもありえません。思いやりはマナーの序章です。

学歴や権威・財産より、マナーのある人をきちんと評価し褒めたたえる…
これこそが豊かで成熟した社会と言えるのではないでしょうか。そんなことを願いながら、ぼちぼちと仕事をしています。

次回は、男女ともに慣れない「レディーファースト」を取り上げたいと思います。

Chisato Fujii

筆者 : 藤井千里/プロフィール
  • 全日本空輸(株)入社 キャビンアテンダントとして勤務
  • 航空会社受験予備校講師を経験
  • 2001年「和顔サービスCOMPANY」(現.株式会社和顔)を設立
  • SAMURAI塾2008年1月セミナー「第一印象10秒戦略」講師
  • 2008年2月 SAMURAIグループ 専任アドバイザー就任

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