チンチロ…チンチロ…チンチロリン… 涼やかな風に乗って、虫の音が聞こえる季節になりました。 先日、とあるホテルの評判の良い高級エステティックサロンへ行き、フルコース施術を楽しんでまいりました。 前回お肌のお手入れをしたのは、2年以上も前のこと。若い時の2年と違い、 この年齢の2年のブランクは、深刻であることを実感しました。 それでも久しぶりとは言え、自分を大事にしている「感」があり、十分栄喜を養えました。
さて、今回はエステサロンでの接客、特に「声」について感じたことをお話したいと思います。
これまで海外を含め、様々なサロンでのエステ経験がありますが、技術はもとより、 接遇の中で「声」がいかに重要であるか、あらためて感じました。 今回訪れたサロンは、スタッフみんなが行き届いた「声」で、大変素晴らしかったです。 ふと、自分のキャビンアテンダント時代を思い出し「ぜんぜん違うな〜、ここはなんて上品…」とうっとりしました。 CAの仕事は、優しい声だけでは務まりません。いざという時には、いかに「説得する・誘導する・力ある声」が出せるか、 これが最重要ポイントでした。だから上品ではなかったと思います。 職業によって求められる「声」が違うのは当然ですが、私たち個人にも言えることです。 みなさん、TPOに合わせて「声」を上手く用いていますか?
仕事で長距離バスに乗った時のこと、乗り合わせた若い女性4人が、何が嬉しいのか、大きな声で大はしゃぎしていました。 TPOを完全にわきまえない振る舞いに、同乗した全員が不愉快な4時間を過ごしました。 TPOをわきまえずにマナーはあり得ません。ではどうすればいいのか…。人の気持ちを思いやる想像力が必要です。 言葉にすると簡単ですが、実は経験がないと想像しにくいのです。だからこそ、教えてもらう経験が必要になります。 仕事には成長できる可能性があります。 お肌も声もお手入れが大事です。さあ、芸術の秋です。「私」という作品にきちんと向き合い、しっかり磨いてまいりましょう!