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特別寄稿

プロトコール(国際儀礼)には「人と人とをつなぐ潤滑油」という意味がこめられており、その基本が「異文化の尊重」「序列(席次)の重要性」「右上位」「返礼」「レディーファースト」です。そして、レディーファーストの起源は、貴婦人に奉仕する騎士道であるという説があります。しかし、奉仕は表向きで、毒盛りなどから身を守るため女性を先に食べさせた(余談:当時の毒は銀に反応していたので、ナイフ・フォークなどは銀製を使っていた)、また裕福な未亡人のあと釜に入って地位を確立するためだった、など色んな説があります。

真偽はさておき、ここでレディーファーストのマナーについて確認しておきましょう。下記をご覧下さい。
  1. 道路を歩くとき、車道側を男性が歩く。
  2. ドアは男性が開け、後ろに続く女性が通りきるまで手で押さえて待つ。
  3. レストランでは、先に女性を通して男性は後ろを歩く。
    ただし、席を探す場合は男性が行う。
  4. 着席する際は、女性が座りやすいようにイスを引き、女性が座るまで
    立って待っている。もちろん良い席を女性に座らせる。
  5. 人を紹介する時、最初に男性を女性に紹介する。
  6. エスカレータ―では、昇る時は女性を先に、降りるときは
    男性が先に乗る。

男性の皆さん、いかがですか?

次に、女性のみなさん、素敵なエスコートを受けるには、それにふさわしい立ち居振る舞いが必要です。
けれどもお互いに形にこだわりすぎると潤滑油でなくなりますのでくれぐれもご注意ください。
マナーは「思いやり」の実践であるということです。優しいほほ笑みと感謝の言葉を添えることで完成されるのです。 各々が紳士淑女の自覚を持ち、その振る舞いを大いに楽しんでください。

Chisato Fujii

筆者 : 藤井千里/プロフィール
  • 全日本空輸(株)入社 キャビンアテンダントとして勤務
  • 航空会社受験予備校講師を経験
  • 2001年「和顔サービスCOMPANY」(現.株式会社和顔)を設立
  • SAMURAI塾2008年1月セミナー「第一印象10秒戦略」講師
  • 2008年2月 SAMURAIグループ 専任アドバイザー就任

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