IT時代が華やかになり、ビジネスは世界を商圏にしたように見受けられます。昔は決まった商圏(この言葉も意味合いが大分変わってしまったように感じますが)がありました。
もちろん全国(展開)という商圏も含めてなのですが、事業を行うときには商圏から発想したものです。
特にシェアという概念が愕然とありましたので、特にマーケティングを考えるときには必ずシェアを計算の中に入れていたものです。
時代の変化により昔ほどシェアという言葉もマーケティング世界では聞かなくなったようです。一面正しいし、でもまだまだ活用出来る世界はあります。
顧客ターゲットの話しともう一方で、地域戦略としてのエリア(商圏)ターゲットの明確化の重要性があります。
情報は世界に飛び、思わぬお客様からの注文があった話で蔓延しています。
一方商売としては地域密着の重要性が事実として存在します。賞味期限のある商品で地域性の高いものは地域販売になるでしょうし、物理的に地域性を外せないものもあります。
住宅関連サービス、地域サービス(福祉)等は典型的なものです。であれば、地域エリア政略の戦略が生きているはずです。
商圏を自社事業範疇からいきなり全域に行くのではなく一つ一つ細分化する方法です。営業マンも売れない時に足元を忘れ(逃げて)、遠距離をかけ攻めに入る人多いです。
マーケティング的に言えば間違っています。「エリア撃破」「個別エリア目標達成法」等言われたもので、今も十分に使えるものです。
つまり、一つのエリア(商圏、顧客)を徹底的に集中して攻略することです。大きく商圏を見てバラバラに営業活動しないことになります。
集中したエリアに対して繰り返し・繰り返し圧倒的なシェア(占有率)を獲得するまで攻める方法です。
まず、小さな設定商圏で一番を取ること、その後じわじわと周辺他商圏へ拡大していきます。
最初の箇所での成功を勝ち取らなければ他地域にも行けませんが、失敗を重ねるようなものになります。上記の個別活動がベースになります。
商品・サービス・事業内容に関係なく、このエリア攻略は使えるはずです。特別理解出来ない話しではないでしょうが、押さえたいのです。
具体的には間違った方法での営業・販売が多くされています。一ヶ所の商圏をしっかり押さえ、垣根をとるように広げていくのです。
人の動き方だけではありません。大きなマーケティングを行っているケースも同様です。例えば地域営業活動の典型であるチラシ配布です。
一般には新聞折込になりますが、配布先設定にエリア攻略が活かされていないのです。細かく・細分化した配布先選定を実施し、実績・効果測定に持ち込め切れているかです。
当初の自社商圏は設定先に垣根を建てた感覚からスタートする。通信網の発達で大きく捉えてしまう経営環境が作られているだけに目先がそちらに向かってしまいます。
今回は地域というエリアで考えてみました、細分化する方法を身に付けてもらえると、顧客、取引先、店舗展開、営業所展開・・・応用が利いてきます。
結局自社(自分)営業力の分散を避けるということです。限られた経営資源や時間を捉えるとギリギリのところでの取り組みが必要です。
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