モノ販売の難しい時代になったようには思いますが、日本からモノ作りを外す訳にはいきません。 私は社会人スタートが製造業でした。技術者ではなく、スタッフ業務でしたが、モノ作りの体質・風土のようなものは肌では分かっているつもりです。 今回は潟iルディック(滋賀県草津市)を紹介します。
ナルディックは「ロートアイアン」と言われる鉄加工による住宅装具商品を製造販売している企業です。 一般顧客にはまだまだなじみがないものかも知れませんが職人の技で生み出されるオリジナルエクステリア商品群として、門扉、フェンス、手摺、格子、花台から身近なものとしては表札、郵便ポスト、ランプ等を展開しています。私が取り上げたかったことに、もちろん製造商品作りの技術力もありますが、商品一つで住宅に関し消費者への夢ある提案に繋がるのではないか、そのような視点からです。1点豪華主義ではなく、商品特性上豪華に見えたり、他家との違いを自分自身で演出出来る商品の面白さです。
日本では鉄加工をやっているところも今では少なくなったのでしょうが、ナルディック商品を見ていると何だか海外の匂いがします。海外との接点はもちろんあるのですが、時代への対応からの商品開発、特にデザイン力に長けているようです。どのような商品も時代への対応力で生き残り発展しうるかが決まってくるのでしょう。鉄の持つ特性・特徴を引き出しつつ独自のオリジナリティを訴求出来るか、若い人材のデザイン力もうまく活用しています。
自宅を手に入れることは誰しも一番大きな対象であり夢の実現になるのでしょう。家自身に大きな予算が取れる人達はいいのでしょうが、ナルディックの特徴は例えば門扉デザインで住宅の印象は様変わりします。エクステリア自身の面白さでもありますが、家回りで印象変わります。門扉であったり室内であれば最も人の目に触れる階段周辺への演出で主義主張が前面に表現出来ます。
目にするから豪華に見せようと言うことではなく、自分たちの思いを表現出来る場所がそこにあり、結果他者の目にも触れ、このお家の方はきっとこのように拘りを持って設計者に依頼されたのだろうと見てもらえるのではないか。鉄の持つ重厚感も曲線を活かした商品としての多様性もその技術に支えられながらアレンジされています。既製品ではありませんから自分だけの世界ですね。
門扉まで大掛かりなものではなく、小物類として表札、ポストは違う意味で住宅をグレードアップしてくれます。住宅の入口部分ですから同様にそのご自宅の主張・好みが演出されます。表札、ポスト一つでこのように住宅のイメージが変わるものかと思います。ここでも消費者の要望に応えるべく書体やサイズ、デザイン等個別に対応しています。
自分らしさの演出が図れる楽しみを提供してくれているメーカーです。
■「ナルディック」について、詳細をお知りになりたい方は、こちら。(http://www.naldic.co.jp)
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