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成功へのレポート81

私は滋賀県の出身です。滋賀県と聞かれると代表的なものに「近江商人」があります。 私は直接商売に関わる実家ではありませんので普段から商人を意識して生活をしてきたものではありません。 IT時代になり、また私も事業開発が好きですから傍に起業志願者グループが集まってきます。その人達に接していると大きく2つに分かれるように感じます。 @頭(知恵)で儲けよう、A地道に足元を固めよう、一歩一歩、の2タイプです。私はどちらが正しいとか間違っているとかを話したいのではありません。 結論から言えば両方正しいし、両面を備えていないと成功しないだろうと常に思っています。 IT時代・世代は@に特徴が強くあるようです、危惧する点はビジネスをゲーム化しているところになります。知恵の勝負・時代であるとは私の主張です。 しかしゲーム化はしていません。

IT世代の特徴は事業のスピード性もあります、立ち上げるのも早いのですが、諦めるのも素早いのです。 それも事業の捉え方ですから、その中での成功を達成すれば誰彼に文句を言われる筋合いのものではありません。経営方針・理念の差とまず認識しておきましょう。 危惧することは、商売の永続性にあります。社会的役割、社会性になります。そのような時代だけにふとAを思い起こしてしまうのです。近江商人が浮かぶのです。 今でこそ企業構図は変わりましたが近代社会約数百年は商人社会であったし、ここ百年はこれら商人から商社・企業グループが誕生した事実があります。 もちろんその多くが現在も社会的な役割を担っています。過去(歴史)についても2つの考えがあります。 @すべて答えが過去にある、A過去から脱却すべきだ、同様に両方ともここでも正しいはずです。 つまり現在から参考にすべきことは学ぶ、不必要なものは排除する、それしかないでしょう。学ぶ意味だけを取り上げてみたいのです。 パソコン世界で全てのビジネスは成立しません。

消費に関しても大半は旧来の販売方法で行われています。 これだけ情報が氾濫し、情報精度がアップしたのに販促物(チラシ類)は一向に減りません。商店も一極集中はありますが、益々機能(規模)拡大しています。 商売の基本は実はあまり変化していないのではないでしょうか。「天秤棒」を担ぎ全国行脚しながら各地での交流を深めながら商いを行ってきた商人達、 一品一品を大切に販売してきたその姿形ではありませんが、逆に現在ビジネスを構想し、起業へ夢を膨らませている我々の見落としやすい原理を商人は教えてくれているように思えます。 時代の違いと言うことではなく、紙切れ一枚で、電波一つで、情報提供だけで商売を考える危険性を教えてくれていませんか。 足を使い、一歩一歩進み、地域に接し、顧客のニーズを探り、先方からは顧客の商品(仕入れ)を持ち帰り、次の商売に発展させていく、人材の活用にもまれなノウハウを感じます。 人間の姿が変わっていないように時代の本質は案外変わらず、人同士の繋がり、商品の大切さ、商売の基本、現在と同じなのでしょう。 一見派手に見える事業の足元、地味ですが朝早く店を開けて商売をやっているところ、やはりしっかり利益を生んでいます。 事実を見る力、我々の能力を問われている訳ですが、古のノウハウにも注目しておきましょう。


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