マーケティングで成功を考えると事業が時流に適応しているかどうかは最大の要因になります。事業とは導入・展開時のタイミングがあります。
高齢化に対する事業はまさに今からが時代の要請です。統計的にははっきりと分かっていた対象でしたが社会政策の整備を含めようやく事業対象として具現化されてきたとの認識です。
人の誕生は予測の範囲ですが現在の人口構成は実態です。詳細なデータを基に年齢構成は把握されます。
高齢化が医療をはじめマーケティングにもたらすビジネスチャンスは計り知れない世界(マーケット)があります。低年齢に対するマーケティングも同様です。
団塊の世代がいよいよ退職してきます。ターゲット別にどのように読むか、地域別の現状を踏まえて見えてくるものがあります。IT関連も実態は今からでしょう。
全体像が示された段階であり、詳細なビジネス世界は今後になります。単純にデータを見ていても事業は見えてきません。
例えば死亡者が増えることで医療・葬儀業界が注目をされているようですが、足し算掛け算をする程単純なマーケットではありません。
葬儀で言えばマーケットサイズが現状止まりと想定出来ます。死亡者は倍増しますが数の計算です。葬儀式典自身の商品内容が以前のものではなくなるのです。
参列者は減ります(喪主がリタイアした世代です)、葬儀自体しない方が増えます、家庭葬儀が増えます。子どもの数が激減しています、学習塾マーケットは単純に縮小するのでしょうか。
ブライダルマーケットが単純に縮小するのでしょうか。そうではありません、マーケッターとしては時流を事業性マーケットで見ないといけません。
学習塾・ブライダルマーケットは変わらないと思います。客単価がアップするのです。一人の子どもにかける親の希望・期待は膨らむのです。
親が子どもにかける費用は今も昔も変わらないでしょう。親心としか言えませんが、そのように予測されます。
これらの例はともかく、情報としてのデータからは読み込みが分かりません。ITは凄いぞ、となりましたが、業績を上げている企業はごく一部です。
参画した大半の企業が収益を確保していません。構造上儲からない業界なのです。結局大家の立場、昔で言えばディベロッパーだけが儲かる構造なのです。
表面的な分析はいけません。かつての大店舗規制法が実は大店舗保護法であったようにです。事実を見る眼を養わなければ本当のビジネスは成立しません。
時流を読むことも出来ません。情報は捨てながら、選択の主は我々です、自己責任として、責任を持って情報を選択したいものです。
表面的な、むしろ不必要な情報が氾濫しています。その中から本当の情報を選択する環境を作っておかなければなりません。一つは人を通したジャッジです。
確かな目利きの出来る人から選択の情報を確保する。そして自己研鑽としては眼力を養うことです。よく本物を見ることを薦められる方がいます。
本物を見ないと、偽者も分かりません。私も事業性は経験としか言いようがありません。成功する匂いがまずします、これはダメだと言う匂いがするのです。
もちろん分析は出来ますが、最初は匂いです。匂いで判定は経験です。事例をたくさん見、本を圧倒的に量的に読むのです。若い時期これらをしないと見えず、時流も読めません。
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