最終到達系という言葉があります。世の中の変化に対しても生き残れるそのような方向性のことです。小さな変化は日常起こっています。
それでも残り得る事業とは何か。大激変は世の中がひっくり返った事象ですから、マーケティングでは対応不可能なものになります。
大激変とは例えば戦争であったり、大災害であったりのことです。この場合は人の努力の範疇を超えてしまっています。
この件は別として大半の変化は小さな領域のテーマになります。それでも生き残れるかです。
最終まで残り得るかどうかですが、2つあると言われています。「引きつけるか、近付く」かです。
引きつけるとは商圏内最大施設のことです。地域内最大の商業施設(ショッピングセンター、メガセンター)がこれに当たります。
この流れは一方で着々と進んでいます。
より巨大化した施設、例えばディズニーランドがあります。千葉での展開でありながら、全国のレジャー施設に影響を与えました。
他の地域のレジャー施設でありながら結局ディズニーランドと比較されてしまいます。商圏は日本です。
日本と言う最大商圏内のトップ施設になることで最終まで生き残り得るマーケティングを展開しました。
地域内の最大ショッピングセンターも同様です。かつての消費構造まで飲み込んでしまいました。
競合関係が激化するとマーケティング的には一ヶ所に集中する現象を起こします。消費者は購買行動として消費の使い分けをしなくなります。
決まった(巨大施設)一ヶ所での買い物行動に集約されるのです。益々一社独占になります。各地で見られる現象です。
しかしこの最終系の特徴は多大な資本が前提になります。資本投入が前提ですから限られた企業(グループ)になり、独占企業(グループ)の一人勝ちの構造が出来上がってきます。
これもマーケティングの真髄です。巨大ホテルもそうです。限られた企業群の勝利となります。独立間のないベンチャーは太刀打ちできません。
では2つ目の最終系が残されています、起業間なしの企業はこの方向で勝負すべきです。「近付く」ことです。何に対しての近付くでしょうか。
もちろん消費者、末端顧客に対する近付くです。先程の巨大企業群は大きなマーケティングが展開出来ます。
例えばPR活動、報道から、電波から我々を捉えます。この分野への投資も半端ではありません。近付くことに成功を見出したいものです。
顧客密着には可能性が多々あります。地道な活動が展開出来ます。顧客からの発想も可能ですし、現状からのスタートも十分出来ます。
今ある顧客への個別密着したマーケティングです。大企業は細かなマーケティングに弱点を持っています。
地道な仕事はむしろ苦手な領域です。例えば一軒一軒廻り、営業活動をすることは馴染まない面があります。人間性を売り込むこともしないでしょう。
仕組み・システムで大きなマーケットに仕掛けます。ベンチャーの特性を十分に活かすことで一方の生き残りが図れます。一人ビジネス世界はこちらです。
きめ細かい対応で成功があります。もちろん両方向を志向するところがあれば万全です。
独立間なしの企業はまず、近付く戦略を明確にし、しっかり営業活動として足元を固められれば負ける訳がありません。この方向性を推し進めるべきです。
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