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成功へのレポート

投資の話しをしてきましたが、次の疑問を提示します。
事業を行うには投資がかかると言う入り方、前提の持ち方です。私は事業をスタートさせるに当り無投資低投資すべきだと常々スタンスを置いてきました。このような話しをすると多くの人がきょとんと首を傾けます。何故、そのようなことできるの?・・・。かつてのように経営資源(人、物、金・・・)を全て準備し始めて事業スタートというような時代ではありません。これはITの意味合いとしてでもありません(ITも一つでしょうが)。

「何も持たない」でも説明しましたが、事業=投資この考えに疑問を持っていただきたいのです。経営資源を前提にしてしまうと最終資本力の競争になります。実際大企業が全て勝っているのかと言えばそうではありません。どのような時に勝負になっているのか、知恵の戦いになった時です。知恵、ノウハウ、技術力、ソフト・・・勝負になってきたのです。大成功者を例に出すまでもなく全ての富豪はゼロからの出発であった事実を考えれば分かります。戦後何も無かったところから事業をスタートしています。金融に対する信用もなければ、親戚縁者からの借入も出来ず、何も無いところからスタートされた先輩が多いのです。そのような出発を今の人は勘違いして投資をしないと事業が出来ないと捉えていること間違いだと言いたいのです。

先述しました、事務所って本当にいるのですか、いきなり車いるのですか、社員いきなり雇うのですか・・・。私は一人ビジネスが信条ですから、一人で出来ることからすべきであると考えています。投資回収でも書きました、万が一失敗した場合投資分を被ることも含めてです。何が起こるか予測のつかない世の中でもあります。私の考え方はどこから見ても前向きで悪く捉えることもないのですが、こと事業に対しては・お金に関しては想定し得る活動保険をかけます。人間が想定できない不測の事態もあります(災害のイメージ)、防ぎようのない事態も悲しいかな起こります。何かをやろうとする時立ち止まって、この投資必要なのか?投資せずに、投資出来なかったとして何が出来るか、この発想で組み込んだ事業の方が成功への近道に思えます。店が持てない、だから屋台からのスタート、チラシを出すお金がない、だからポスティング(自分で仕事時間外、早朝・真夜中使って)しようか・・・と考え出します。そう考え続けることが経営者の仕事ですし、独立者のチャレンジでなければいけないと捉えます。

無投資は極端かもしれませんが、低投資、少投資ではいってください。お金があるから、金を借りられたから、投資家を見つけられたから・・・この入り方は成功へのチャレンジとしては危険に映ります。低投資は妥協の産物です。金がない、投資もしない・・・だからあなたが登場して知恵を出し、ノウハウを出し、成功させるのです。初代事業家の醍醐味です。二代目は確かに何かにつけて恵まれています、スタートラインとしては有利であることは確かです。でも我々は事業継承したものではありません。ゼロからのスタートでいいのではありませんか。経営資源の戦いではありません。ひょっとするとスピードと実践力で勝てるかもしれませんし、ベンチャーの特性を活かせば面白いことになりそうです。

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