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成功へのレポート59

日記を書く人、最近いるのか知りませんが、個人の何らかの記録という意味では分かりますし、書く目的があるのでしょう。私は日記(ブログ)も記録も基本的には書きません、経営者の特質である「前しか向かない」ことで、過去を捉えます。(体験としては活かさなければいけないのですが)、人間は不思議な能力が備わっています。本当に重要な情報は忘れないのです。むしろ過去に拘ることの方が今を縛ってしまう可能性が大きくなります。
私はいつの頃からか記録も同様に前に向けることとして捉えるようにしています。人生(仕事)が自分達の考える範囲で思い通りに創れることが分かり、ああ・・そうか・・だとすれば先取りして描いてしまえばいいのだと気付いたのです。それからは過去の記録ではなく、未来を書く記録が必要不可欠と判断したのです。新聞・雑誌・HP等の情報の取り方も必然的に変わって来ました。今から何があるのか、確実なこと、ほぼ想像されること、このことから出発します。

例えば、老人社会が話題になります、生まれてくる子供の数は不明です、今からのことですし日々社会が動いていますから、どうしても予測不能な部分があります。最近も政府発表の統計もくるいました。予測はそれ程難しいのでしょう。しかし老人に対してはほぼ正確な情報が把握出来ます。2025年には人口構成で65歳以上が33〜39%になりそうだとか、2051年ピークに人口が1億人を切りそうです。団塊の世代を中心にその子供たちの動向も含めると色々マーケティング的には見えてくるものです。そのようにほぼ予測出来ているテーマから、だから今何に取り組まなければならないか、これがこれからのマーケティングではないでしょうか。

と言いつつ、マーケティングはもう少し複雑にはなります。老人・高齢者の数だけ、若者の数だけでは判断を誤ります。例えば子供の数が減るから子供ビジネスが同じように衰退するかと言えばそうとも言えません。学習塾全般、ブライダル全般のマーケットは競争激化にはなるでしょうが、今予想も出来ない企画・提案次第ではマーケットはそれ程変わらないのではないか。子供人口減少に伴い、親の心理としては一人の子供に掛ける夢・期待は大きくなり消費自体はそれ程の落ち込みがないのでは・・、業界としての構造変化が起こるだけ(結婚式場中心からレストラン・ガーデンに移行したように)。同様に高齢社会、例としては亡くなる方は増加し200万に近い死亡年をピークとして迎えるだろう。しかしこちらもマーケットはあまり変わらない、今の倍亡くなってもです。葬儀自身に形態(参列内容も含め)が大きく変化するからです。すでにその兆しが現れており、参列者も減り、形式も家族中心、偲ぶ会中心、しない人まで出てくる・・。

このように、未来記を書き込む習慣から今を分析。マーケット、マーケティングの読み込みがビジネスを明確な方向にするチャンスではないでしょうか。
住んでいる都市の開発は、建物が計画されている、道路が出来る、団地が、地域催しが、行事が・・・身近にも情報はたくさんころがっています、まして全国レベルは無限です。

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