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成功へのレポート60

情報を取ること、雑誌・書籍を読み続ける人、セミナー・異業種交流に参加し続け真面目に勉強している独立志願者に出会います。そして情報をたっぷり持っている、話は実によく知っている、知識も豊富に蓄えている。そのことは素晴らしいですが、頭でっかちになり行動出来ない人がいます。
事業を開発することも(商品開発も同様でしょう)、情報の氾濫した現在だけに情報に振り回され複雑に複雑に固めてしまう。性格からも言えることですが、あまりにも慎重過ぎるためや分析好きが講じてやたらに分析しレポートを作成、事業計画とやらを精緻に構築し予測状況を複雑に交差させる。
確かに一つの事業を立ち上げるには調査に調査を重ね、分析に分析を重ねないと前に進めないことは悪いこととは言えないのですが、やはりどこまで行っても実際との間にギャップは消えません。

実は仕事でも事業でも成功事例を見ていると「シンプル・単純・簡単」というルールに従って運営されているように実感します。結局一つのことを実践するか・しないかしか無いと言い切れます。
となるといかにシンプル化してしまわないことには決断・判定がつかなくなると言えます。複雑に状況を先読みして固めてしまうと身動き出来ないことになります。事業計画を作られた人は分かるはずです。 良い意味で「やってみないと分からない」のが特に新規部門です。未経験だから検証しているのであり、体験者でないから分からないのであり、経営を取り巻く環境全てに答えを出そうとしても分からない。
店名を見ても誰にでも分かる名称が良いはずです。何屋か分からない名称は基本的には避けるべきです。その名称についていちいち説明しなければならない。もしくは資金余力があって販促費・広告費用潤沢に使えるところは別かも知れませんが無駄な投資です。

事業を進めるに当たり「シンプル」化に徹すること、複雑にはしない。複雑に見えるものも単純化する
殺ぎ落とす作業が重要なのです。
成功事例を見ても結局成功への道中はいたってシンプルです。店舗設計も商品構成も、販促物も、人材教育も・・・。複雑にしているのは周辺にいるもの(評論家、企画家等)ではないでしょうか(難しくしておかないと説明に箔がつかないのですか)。

成功者の発言も簡単なものが多いことに気付いてください。私も多くの成功者に出会いましたが「どうしてうまくいったのですか」等と質問すると、毎日一つづつ問題があれば考えて対応したからです。お客様の喜ぶ顔を見、声を聞くことを継続したのです。ヒット商品も運が良かったのでしょうか。社員が頑張って働いてくれました・・・・。
成功はシンプルであること、シンプルでないと成功しない。計画を説明して複雑な状況であればまだまだの段階なのです。成功も体験しだすとこのことを実感します。
複雑な話をしている間は成功との距離が想像以上にあることを理解することです。

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