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成功へのレポート67

会社には1年に1度少なくとも決算があります。日常の仕事成果を1年の区切りで精算しようとするのでしょうか。毎日の数字を見て重要なことはスピードある対応・対策になります。1年とは言わず1ヶ月毎に月次決算が普通はありますし、最も進んでいるところでは日次決算まである程です。数字を素早く手元に出来るかで事業の成否も決してしまう現実があります。それ程事業にはスピードが求められています

スピードをつけるためには手元の実績が必要です。収益の話をしてきましたが、成功の目線をどこにおくか、売れればいいのか、詳細に数字を考えると2つの方向から押さえたいものです。

  1. 収益、納税・・・そして最終キャッシュであること。
    その資金の動きを身近に感じる一番の方法が「伝票」です。
    私は2つの決算が実は必要ではないかと考えています。節税のためではなくです。
    つまり支払わなければいけないものを一旦計算上してしまうものが1つ必要なのです。
    例えば消費税は支払った形にします。支払わなければいけないものはその月々で払ってしまう決算で潰れない会社設計に取り組むべきです。この方法はまずやっているところがありませんが、一度倒産を経験した会社のノウハウでした。この方法が駆使出来れば会社経営は磐石です。思うような計画性ある経営が実現します。経営は風習に合わせるものではなく、実態に即した新たな方法を行うところまで行かないと強い会社は作れません。専門家はこのような発想はしません。法律に則る前提で行います。もちろん正しいことなのですが、強い経営までには行かないのです。

  2. 日次決算まで進んでいる会社は結構なのですが、まだまだ月あたりも素早くでないところが多いです。機種ソフトも改良されていますが、それなりの規模になると月初1週間かかっているところはあります。1ヶ月以上経過しないと実態が分からない旧来型の企業も多く存在します。逆算計画化を一貫に薦めていますから、年間予算化と実績把握(予実管理)をベースに経営活動をチェックし、素早い対応に向けていきます。
    最終キャッシュであるならば決算時期を前倒しした予測決算をまとめる、だから利益処分までの対策が打てるはずです。決算後慌てて対応しようとして間に合わない企業が多いのです。企業としては月々の数字管理で経費コントロールも出来ますし、お金の使用チェックも可能ですし、最低1〜2ヶ月前には仮決算終了にさせないといけません。
2つの視点から決算を見ました。お金管理の集大成成績表が決算書であること、決算は1年の成果・評価ではあるが、経営は1年で区切ることが出来ず、計画に則った動きが求められます。税金を中心にお金が出て行く流れが切れませんからそのことも見込んだ対応が避けられません。当たり前ですが税金のために借り入れている企業、消費税(実は使っていますよね)を慌てて手当てに走っている企業、決算ではないですが、借り入れてボーナス払っていたり、幹部の急遽の退職に退職金手配していたり…。
連綿と繋がる経営の本質と決算の重要性そしてキャッシュとしての毎日の管理体制を前倒し前読みでいきましょう。出来ていそうで実は対応されていないところも多いです。

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