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成功へのレポート68

マーケティングも含め経営の方法は言い尽くされている世界かもしれません。
競争が少なく、かつて日本が経験したように全体が成長期路線にあった当時モノを製造すれば・店舗に商品を並べれば飛ぶように売れた時代がありました。その当時は実は何のマーケティング手法もいらなかったのかもしれません。製造、仕入れを間違わなければ売れた訳ですから。
しかし今日のように時代状況が変わり、モノを単純に作っただけではまた商品を単純に並べただけでは売れない状況下では経営手法からマーケティング手法まで駆使して営業を促進する、それでも簡単には販売出来ない激変の時代に突入、では取るべき戦略・戦術は何なのか。振り返れば商品・販売には一種のライフサイクルがある以上状況に応じた対応を間違うと破綻を招きかねないことになります。

マーケット自体も大きく膨らむ訳でなく、むしろ日本全体の消費マーケットは人口構成を考えただけでも縮小にあることは誰の目にも明らかです。マーケティング的にいえば超競争激化状況で、取りうる方法で正しいことは原理・原則に則った戦略と言い切れます。

原理・原則を外さないことが重要です。経営は別の表現をすれば、当たり前のことが当たり前に出来ること程強いものはありません。またこの時期の特徴は勝ち組と負け組が明確になること、ましてかつてのように10社同業があれば勝ち組が5社、負け組が5社ではなく、勝ち組1社(多くて2社)と負け組9社の時代になったということです。資本の集中もありますが、顧客の集中がてきめんに出ます。

その差はもちろん戦略の差であり、戦術の差であることは確かなのですが、突き詰めれば原理・原則の徹底の差とも言えます。事業は複雑ではダメ、シンプルなものと書きましたが、原理・原則もまったく基本中心ですから複雑なものではありません。
私は経営の中心を「人材」に置いていますし、精鋭化した人材・組織さえ持ちうれば勝てないはずはありません。

迷うこと、成功すると思えないこと、どこかに失敗が・困難が頭を過ぎればその時は動かないことです。経営判断を誤ることになりかねません。つまり「自然体」その会社、その人にとってムリない取り組みがスタートです。
では根本的な原理・原則とは何かですが、顧客中心に全てを考える経営をマーケティングに合わせることと言えます。顧客から全てを発信させることが原理・原則です。戦略・戦術を組み立てる前提にその計画は顧客にプラスか、喜んでもらえることか、正しいことか・・・その視点がブレない以上正しい選択であるはずです。そして企業体質に合っているか、自社(自分)を取り巻く経営環境でどうか、 今の財務で、人材で・・・同じように選択することに対応出来ることがベストのマーケティング判断であると確信します。

そして競合激化の時代は1点集中した世界になります、1社が勝ち残るルール、顧客の選別が1社に集中する特徴を活かし、経営資源も集中化させ正しい方向だけを目指した方法を構築していくことが正解です。

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