マーケティング上事業成功のポイントは@独自性(絶対差)A時流適応(能力)です。 独自性については前に書きました。ここでは時流について考えます。
企業は成功(何らかの)要因で発展し、その同じ要因で衰退が始まり、時代に適応出来ない部分から確実に崩壊する。
企業が永遠(倒産回避)に活動を進めていく中で新たな事業への挑戦が不可欠になります。まったく事業領域を異にする分野での取り組みは危険としても昨日のままの・1年前のままの事業展開(営業方法)で生き残れるとは思えません。
日進月歩ではありませんが、日々改革に取り組まなければなりません。 商売における基本的原則はもちろん重要ですが、時流への適応に対しては変化対応能力しかありません。
事業主の発想よりか消費者・エンドユーザーの現実の方にどの時代でも軍配が上がることを考えると我々の発想自体にそれ程の新鮮味もありませんし、重要性も無いのではないでしょうか。
消費者のニーズ、時代の要請、敏感に感じ取れた人間がビジネス世界を発展させるのではないでしょうか。時流に乗るとは単純に分別も無く迎合することとは違います。
時流を感じられるか(ニオイ)はある意味では天性のものプラスやはり努力の世界ではあります。
事業展開上マーケティングとしては「引き付けるor近づく」の2つです。このレポートではマーケティングの原則をいくつか書いています。
書いているものは時代の変化に耐え得るもの、今でも変わらない原理・原則であるものばかりです。
新規事業展開をする上で押さえて欲しいのです。事業案件は顧客を引き付け切れる内容か、こちらから近づき切れる内容か?です。
つまりこれらの要素を持ったものでなければ勝てないのです(長期戦として)。引き付けるとは事業や経営者やブランドやノウハウや物量や人材までの力といえます、
しかしある種の資金が必要にはなります。ブランドを作り上げるには、物量で戦うには、ノウハウを構築するには・・・少なからず資金が不可欠です。
独立後間なしの我々としては、当面新規事業を立ち上げるためには徹底的に「顧客に近づき切る」しかありません。
両要素を兼ね備えられればベストですが、投資効率からすると近づき切る方法論が正しいようです。
時流把握からもこの方向ではないだろうか、ITも含めて実は密着化手法ではないだろうか、今この情報をあの人に送りたい、固有のあの人に対する事業展開が近づき切ることではないだろうか。
顧客への個別ニーズへの対応も同じことです。新規という事業があるのではなく、顧客に近づき切る企業は新たな事業に辿り着いた、そのような解釈が現実的です。
顧客状況に合わせられた業態の提案、サービスの提供、個別の対応がビックビジネスを実現化するのではないか。
まだ見たことも経験したこともないものだから新規であったり・新たな事業と呼ばれるのではないのです。
となると実は新規事業の種は今我々の前にすでに存在しているのではないか、そしてそのことに気付いていない我々が単純にいるだけではないだろうか。
その種に気付いた経営者がタイミングよく取り組み遅れて気付いた時には乗り遅れている自分がいる。 時流の感度を高めよう。
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