SAMURAIグループは、企業のトータルマネジメントサービスを行います。

成功へのレポート81

仕事をする上でよく企画力があるなしの話が出ます。営業活動に立ち会うことが多いのですが、従来のスタイルでまだやっているところが多いです。 従来の延長線上でものごとを進める時代は終焉しましたし、時代変化に適合しながら企業サイドからの新たな事業像をいかに提供出来るか。 そのことを総称してここでは企画・提案力としてテーマにします。

企画とは対象についてまずどのような仮説が立てられるかです。 仮説はどのように立てるのか、リサーチに問題があります。調査すれば答えが出る、そう考えている企業も多い。 しかし間違ってもリサーチからは直接の答えは出ない、そのことの理解が最低条件です。 調査は何らかの事実が把握出来るのであって答えを(成功仮説)導ける打ち出の小槌ではありません。起業家であればそのことは理解出来るはず。 例えば店舗を出したいということは出したい経営者の強い思いがあるのであり、仮にリサーチしたとしても、 出店可能な結果を引き出す事業案が提出されるだけであって失敗するためのないしは失敗に向けての結果を導く内容には絶対なりません。 つまり出店するかどうかは経営者が経験とノウハウ・経営資源等から読み込んだ思いであってリサーチ結果で結論が出る対象ではない。 出店の可否は経営者の頭の中に設計されていることであり、他の役員(対銀行)等へのプレゼンテーション用にリサーチ結果がいるからレポート作成(経営計画)しているだけです。

では、どうすれば仮説が作れるのか、テーマ・課題に対して徹底的に考え続けられるかにかかっています。 経営者は24時間経営を考えていると言われています、実際寝ている間でも考えているのがトップと言えます。そのことばかりを普段から考え続けるある時ある瞬間閃くものそれが仮説である。抽象的な表現ではなく実践から得た事業案。活性化・改善改革案とはそのようなものであるし、過去に無かった発想から事業を開発しようと挑戦する者はそうでなければならない。 仮説とはこのようにあるべき姿が具体化した段階で初めて立証のため調査を・プランニングしたものを企画と呼んでいるのです。 外部からの企画が上滑りする現象はこれら経営者の特質を理解せず、頭で単なる一般情報の組み合わせで持ち込もうとするスタイルに限界があるからです。 企画力をつけるためには対象となる経営者・企業を知る、それを前提に情報収集、実際の現場の事実確認、モデルケースの組み合わせ等から閃く段階にまで築き上げる。

本物の企画はその書いた本人の言葉でなければならないし、単なるビジュアル的にまとまっているものでは採用出来ない(実際ビジュアル先行が多いですが)。 そしてその企業が求めているものでなければならないとなると企業とは何か、対象の企業のニーズ、そして企業である以上「儲けられるか」を書き込んだ事業企画、営業企画でないと話にならないのです。 閃きであり、閃かせるためには、仮説の積み上げ、情報の収集、現場への対応、経営者の発想・・・普段から仮想、提案先を作って繰り返し検証するクセ(訓練)を付けておかなければ発想が枯渇してしまう、 どこからでも情報が集められる世界を自分自身作る必要がある。


←バックナンバーへ戻る前号へ最新号へ

ご相談はこちら

★ただいま、高井講師による無料経営相談受付中です。経営者お一人で悩むのではなく、まずはご相談を!
 ご相談は、上記お問い合わせフォームから、またはこちらまでメールをお送りください。