人を使う、組織の世界にいる、部下をもつ等人と人が関わり出すとマネジメントが自ずから機能的に不可欠なものになります。
他者との関係で言えば自分と他者(ここでは自分より下の者を想定しておきます)との関係・距離とも言えます。物理的な意味ではなく、関係付けとしてです。
人は何でマネジメントされるのでしょうか、多様な要因の組み合わせになるのでしょうが、私は「自分に対する厳しさ」が前提条件だと捉えています。
もう何十年も前から人がやさしさを前面に出す(世代感覚)ようになりました。そのことは叱れない人が増えたといえますし、各場面でよく聞くことです。
やさしさは実は自分に対する弱さの(やさしさ)表れであるとも言えます。自分に対してやさしい人は他者に対してもやさしい、
しかし実は人に対するやさしさは組織人としては自分の弱点から来るものであって何ら褒められることではないのです。逃げてしまっている表れでもあります。
もちろん何もなく褒めることも叱ることもなく組織が運営出来る、対外関係者との付き合いがうまく運営出来るのであれば問題ありませんが。
最悪は自分にやさしく他者に厳しい人がたまにいます、これは論外です、いいかげんにして欲しいくらいな人です、ここではテーマから外します。
ところで本当のマネジメントを行える人はどうなんでしょうか。皆さんも経験ありませんか、やはり他者に対して(部下)やさしい人です、
やさしさにはパワーがあります。その人の弱点としてではなく、何か乗り越えた領域でのやさしさは迫力があります。心に伝わってくるものがあるからでしょう。
誰かが言わなければならない環境ではそのままストレートにモノを言えばいいではないか、でもぐっと堪えてやさしさを前面に出してあげられるところまでいければ立派なものです。
自分自身に厳しい人は、そのような人だからこそ(背中を見て)本質的なところでのやさしさ、指導力が発揮されるのでしょう。
自分に厳しい人のイメージです。時間を守る、身奇麗、約束を果たす、お金の管理が出来る、仕事の基本的な業務を行える、原理・原則に忠実・・・。
社会人としては当たり前のことですが、そのことは基本的なことだけに実行が意外と難しいのです。
難しいことを誰もが知っているだけに「あの人は自分に厳しい人だ」と認めてくれるのです。
その人がやさしさを出すと(自分には厳しい人だと知っているだけに)本質的に物事を理解してくれるはずです。
社内だけでなく、社外からも評価されますし、人間関係作りとしても成果が出るはずです。人脈ネットの重要性も書きました。
結論としてはこれらの環境を整えておかないと成功出来ないでしょう。自分に厳しくない人を誰が評価し助けようと思いますか、
部下もついてこないし、外部も評価しない、そしてそれらの結果を導いてしまったのが自分であるという認識に立てなければ何をやっても意味無いことになります。
組織運営を行う以上これらのことを理解し、組織強固の基にしたいものです。 マネジメントテクニックの前提は人間関係ではないでしょうか。
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