経営数字を見る時に売上アップはまさしくマーケティングの最大テーマであり、企業経営を円滑に進める原資です。
利益管理が重視され出して売上の使い道の合理性からすると経費コントロールが避けられない。
経営者の特質にコストコントロールに長けていることがありますが、では経営者でないもの、
役員以下従業員(社員、パート、アルバイト、派遣社員)まで一貫してコスト管理意識が徹底されているかとなると疑問です。
コスト管理を話題にしない企業は聞いたことがないですが、実際徹底した管理体制が築き上げられているかとなると心細いところです。
何故徹底しないかは「お金に対する実感」の差ではないか。
経営者(オーナー、創業者にしかないが)はいい意味で公私が混在化しています、
会社設立時の事情で自分の資金の大半を提供していることから、今になってみると会社資産であるものすら自分の資産と映ってしまう。
ムダをみると無償に腹立たしくなるのはこれらの理由からではないでしょうか。電気を切って歩くことがいいかは別にしても会議で使用した部屋の電気は経営者が消して歩いていることに出くわします。
社員も経費管理のことは数字で見ていますし、社内研修・会議等で日々何度もそのことを上司から言われ続けているはずです。
数字で語ると人は理解しやすいとの話はよく聞くことではあるが実感するかは別であり、ましてや行動出来るかとなるとまた別のテーマになるものです。
また会社もコストについての誤解があります。
本当のコストの話をします。例えば営業会議をしていました。その時のコストなのですがどうでしょうか?課題について考えてください。
コストの中味は、会議室、テキスト、資料代の費用までは一般に考えていますが、実は参加している人の費用(人件費)の計算はほとんどしていないものです。
参加者がもしその時間営業に行っていたと考えるとぞっとします。仮に半日一人の生産が1万円としても10人出席すれば10万円、5万であれば50万円稼ぐチャンスを喪失しているわけです。
と意識されて営業会議に参加していますか、10万以上、50万以上の生産性をクリアして初めて目的を達成するのですが、このようなコスト意識から一つ一つの行動をチェックされていますか?
10万、50万稼ぐのは並大抵ではありませんし、本来のコスト感覚とはこのようなものであってほしい。
必要な経費とかかる費用に対する効果まで睨んでいますか。費用対効果の話で思い出します、広告費です、販促費、チラシ代、パンフレット代・・・
必要費用でありながら業者もこちらも効果測定に挑戦しようとしません。
むしろ必要経費感覚が麻痺してしまい、折り込むのが当たり前、配るのが当たり前になっていませんか。コスト管理はただ安くすることではありません、
かけなくていい費用はかけない、かける以上は投資効率に基づいた経営判断がされるべきです。
そして先ほどの事例の人件費のように表面化しないコストまで見切れる感覚、自分で商売すれば分かるのですが。
コスト意識を養うには自分でやらせる(会社運営)しかないところもあります。身体で実感できる経営センスを育てるには独立(分社)がベストな方法です。
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