成功者は成功の理由を語らないものです。気恥ずかしいのか分析をしていないからか、日本ではあまり成功談をしません。 国民性かもしれません、海外のようにサクセスストーリー、ドリームが語られ成功の伝授まで商品化されているところと大きく違います。 成功者は成功理由を語らないのですが、実は語れないものかもしれません。成功することが１００％分かっておれば皆がやります。 情報関連の会社や情報雑誌出している会社はそのように成功した経営者の情報日々捉えているからすべて成功するのでしょうが、現実はそうではないですね。 つまり成功するストーリーは人様々でしかないのでしょう。結果論では何とでも言えます。 結果がすべてである以上（最近の一流企業の崩壊、衰退を見ると）、結果成功しましたとしか言えないのでしょう。

そんな中で成功者（私も多くの成功者と出会ってみて）を思い浮かべると「自然体」でやってきていると実感するのです。違う表現をするとムリがないのです。 オーナー創業者の最大の楽しみは誰も上に立つ者がいない、命令される対象がいないことになります。自分の思い通りの考えで・方法で事業展開出来るのが最高のポジションと言えます。 サラリーマンは所詮組織の中で命令を受け指示されたことをやる。いつも窮屈なポジションなのです。

ある経営者にどうして成功したか聞いたことがあります。「毎日毎日一生懸命働いた」「問題が発生すると一つ一つ最善の答えを出しながら解決した」 そうしていくと助けてくれる人がおられ、皆さんに助けられて今があります。私は未来を設定し、現在に逆算して今を生きる的に書いてきました。 成功への道のりはその通りと捉えていますが、一方商売の世界では自然の対応で成功された方も多いです。古い経営と言う意味ではなく、今でも通用する方法なのでしょう。 私のように合理的に何事も考える人間もいれば、ごく自然に生きながら成功される世界もあり、共通するものは「自然体」ではないでしょうか。 成功要因に好きなことをすると書きました。何が好きで、何故好きで・・・突き詰められても答えなど説明出来るものではないのでしょう。 子供の頃の経験であったり、他人の一言であったり・・人は環境・個性から好き嫌いが決まるのではないですか。自然そのものも実はムダがないですよね。 何一つムダなものありませんよ、そこにあること自身にも理由があるし、専門家なら説明してくれるでしょうが、不要なものはないはずです。

事業成功においても何かしっくりしない、何か心に引っかかる、何か納得できないそのような判断に迷う時には肩の力を抜いて自然体で判断されるといいでしょう。 この事業・この出店・この商品・この営業・この人と組む・・・様々な判断を必要とした場面ではムリをせず、ああこれなら自然の流れとしてもおかしくないよね、そんなジャッジでいいのではないでしょうか。 商売の原点はシンプルです、原理・原則に則っています、そして自然体なのです。

分析は必要です、事業プランは重要です、でも自分の好きなことが成功の入り口です、自分の潜在能力を信じてもいいのではないですか。自然の中で生きている限り。