事業展開の中に大きく2つの方向があるようです。企業が発展していく上での店舗展開としては一店舗の巨大化(巨艦店舗)を全国に・主要都市部に配置する、
人口100万都市に数ヶ所出店するもので、百貨店やショッピングセンター、専門大型店舗(最近では家電、家具)がその代表です。
これらは素晴らしいマーケティングではあるが、巨大な設備投資を伴うものであり、すでに企業群としての力を持っているところの手法である。
特に一時のロードサイド出店や郊外型の大型ショッピングセンター、駐車場2000台、3000台の世界もそうであったが、最近では都市部に巨大施設が目立ちだしました。
鉄道関連、業態転換、既存施設の有効活用等バブル期以降不動産活用も新たな時代を向かえているようです。次から次への大型専門店舗の出店が続いている。
これら開発は・出店地は新たな感を持つが業態自身は旧来の延長であり、資本力が戦いの要素になったようです。
私の関心事はむしろ上記の開発を経済環境と捉えつつ、新規開発業務的に考えている。何度も書くように事業成功をスモールビジネスにおいている私見では、
成功パッケージによる多店舗化に興味が移ってしまいます(別項で取り上げるが、一応FC〜フランチャイズ・チェーンをイメージ)。
事業展開の一方は標準店舗の多店舗化方法です。一般にチェーンストア理論によるものといえます。流通業界ではCVS(コンビニエンス・ストア)が成功事例であり、
現在CVSも転換点に差しかかってきたようですが、流通全体の停滞と比較すると店舗力の強化およびサービス関連付加による業態の改革は参考になるものばかりです。
ベンチャー事業にとっても大変参考になるし、モデルケースとして開発力から目を離せないものです。
他方出店地域別にマーケティングを変えての出店があります。地域密着店舗、つまり上記標準店舗パッケージ出店の事業スピードは加速される(資金計画は疑問)ことは事実である。
地域密着店舗は一店舗一店舗の出店形態が違うため、出店加速(速度)は落ちてくるが、個店レベルでの競争力は強い。
全国に100店舗あろうが、1000店舗あろうが顧客からするとその店舗と他の店舗とどちらを支持するか満足するか評価すれば地域一番店舗が勝つことになる。
単純な標準化によるパッケージ化の怖いところは1対1の勝負に弱さを露呈してしまうことです。
現在は単なる標準型店舗では勝てない、単品飲食ショップのようなものは軽装備化させることでは、低投資で事業が展開出来れば別であるが、競争力があるとはいえません。
むしろコバンザメ型の商売と捉えた方が分かりよい。標準型展開はCVS以下ほぼどの業界にもありますが、物販はもちろん、飲食、ホテル、結婚式、葬儀、遊技場、銀行・・・全業界同様な課題として上がります。
地域展開(地域性の違い、消費動向の違い等)で見た一番・一流・独自性マーケティング展開でないといけない。CVSは単なる標準化店舗でないことを再度確認しておきたい。30坪の商品構成を数店比較されると理解出来ます。
どこまでいっても顧客は一人の個人です、そのニーズに応えられるか、それだけです。
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