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成功へのレポート81

講演会、勉強会等をしていると人からこの不況時代であるが、どの業界が景気いいですかと聞かれることがあります。 私の答えは業界でいいところは現在ありません、業界別に多少いいものもあるのでしょうが、悪いです。 特に最近の傾向は10社の同業でかつてのように成功5社、苦戦5社の時代ではなく成功1社苦戦(赤字)9社の時代ではないかということです。このことは書きました。 業種店の名前が消えてしまった業界(金物屋、下駄屋、豆腐屋、傘屋・・・)は別にして、とはいうもののあえて業界としての有望性を感じるものを取り上げると物流会社があります、 死亡者の予測がついている葬儀業界、高齢社会到来の介護医療業界、個人資産運営関連、人材活用関連の業界等業界として一様浮かびます(大分無理して書いているように感じますが)。 これらの業界が仮にまだましな業界ですといって見たところで何の成長保証もないし、やはり1社やせいぜい数社の成功企業で占有されることも予測出来るだけに頭の片隅に事業挑戦者は置いてください。 どの分野でも成功の事例は作れること知っているだけに歯切れが悪いです、独自な金物屋、下駄屋あれば成功させられます)。

今回はその中でも私が最も業界として関心を持ちつづけている物流について考えてみます。世の中がどれだけ激しく変化しようが、機能的になくならないものがいくつかあります。 物販の時代はあまりにも多様化してしまったようにIT時代に突入して感じてしまいます。結局ITで成功するポジションがはっきりしているだけに群がるようにネット出店しているバブル企業(?そのように見えてしまいます)も成功しないでしょう。 ディスカウント商法による販売、人脈ネット商法・・・ともかく物販から脱却した世界に移行しないとダメでしょう。 IT時代であろうが、通販があろうが、都市型大型専門店が出店しようが、百貨店が業態変更しようが、住宅が売れようが、介護施設が建とうが・・・・物を運ぶ物流業界だけが素晴らしい世界に見えてなりません。 モノの移動は自分で取りに行くか、持ってきてもらうしかないでしょう。ここでの物流は一般の言葉よりは拡大解釈しています。 既成概念ありませんし(サービス業としか考えていませんので)、昔ファンケル化粧品が登場して成功しました、私は商品開発もさることながらファンケル成功要因は「運ぶ」機能だと思ったものです。 つまり容器開発です。背の低い個瓶にすることで従来の配送ではなく郵便ポストに入るケース開発でした。 ヤマト運輸他宅配事業の発展も事業を開発したいベンチャー起業、独立施行者には参考になります。

これからの事業のポイントはエンドユーザーを押さえたものです。最終消費者までの流通(最も重視したいのが物流)を制したものが勝者です。 鉄や材木運ぶ物流ではなく、食材、消耗品、日常品配送に関して興味が尽きません。ビジネス上でも小額商品の扱いに可能性があります。 それらの興味の総称として「宅配」に注目しています、サービス内容についてはよく知られていますので省略します。郵便局サービスにも金融要因からも再度注目したいものです。


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