マーケティングの変化は競争から顧客に移ったことが大きなものです。競争相手を前提に事業計画から戦略・戦術まで組み込んできた歴史があったようです。
事業を展開する上からも商圏内リサーチはもちろん対象の主たるものは競争相手分析でした。競争相手を調べることがあたかも我々の事業方向性を決定するかのごとく設計を立案していました。
相手が売上いくらで、商品構成はどのようになっているか、人材はどうか、資金力はどうか、店舗・営業規模はどうか・・・すべての前提に競争先が置かれており、自社の事業はどのようになるか。
敵を知る、おのれを知る、そのように取り組んだものです。既存事業についても競争相手の出すチラシはどの会社もファイル化して保管し、自社と比較検討しています。
店舗であれば商品構成をリサーチし、単品レベルまで調べたものです。では自社の商品構成のどこを強化すべきか、アイテム別に対応をしたものです。
下図のように顧客と自社と競合先の三点の関係として考えてみると分かりやすくなります。
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