経営をやってみると、つくづく体験してみないと人間理解出来ないことが多いことに気づきます。サラリーマンにはひっくり返っても経営者のことは分からない。
経営者意識を持つことの大切さは認識しているが、百回言葉で説明しても理解出来ないのもそのことです。
お金が稼げて自分自身が活性化出来て生き生きと生活でき、頑張っただけの評価が達成出来る、そのような世界が作れるとすると最も適切なものとしては個人事業家ではないかと言えます。
大きな組織(企業)を作り世の中に貢献する、そのことは素晴らしいことであり、まして上場でも出来ようものなら企業家としての達成感は大きなものとなろう。
ところが組織体が大きくなることと同じ速度で組織陳腐化との戦いになる。一人の人間の人生観からすると何が完成かしれませんが、ビジネス社会では経済満足は避けられないことでしょう。
組織が大きくなり、会社は上場し世の中からの評価を得てはいるが、実態は、お金回りは火の車のところではありませんか。
会社の経費で贅沢が出来ることも悪いこととは思いませんがやっぱり自分の責任の範囲でありたいものです。
経営者の醍醐味は上からの命令・指示が無いことでしょう。一度自分の考え通りで仕事をやってみたい(実は非常に甘い考えでもあるのですが)そんな人も多いです。
会社(トップ)に不満を持ちトップになってみたい、といって次の組織になど行けたものではありません。組織とは対極に個人がありませんか。
私が知る人でほぼ家族経営に近い形でありながら悠々と生活されている人がいますが、休みもしっかり取り、夕方間じかで帰られます。
組織化すると稼ぐ活動以外のいらないものがくっついてくるのです。マネジメント(組織・人材運営コントロール)です。
最近の企業不祥事を見ていると益々個人としての自分をしっかりさせることが優先順位ではないか。
一人の人間の成長からも個人を薦めます。稼ぐことも、税金を払うことも、時間を使うことも実際社会そのものでしょう。少なからず経営者の心理は分かります。
税金、保険、年金・・・そんなこと勤め人(社長も)は理解出来ない社会環境にいます。給与明細(源泉徴収)がいけないのです、実感がないのです。
21世紀になりはっきりしたことは「自己責任」の時代に突入したことでしょう、現在の経済は政治不況である以上、天災・事故を含め守るものがあるとすれば「自分自身(家族)」でしょう。
個人事業家にはそのことを環境的に知らしめてくれる人生の教材ではないかと考えられます。甘える自分、稼げない自分・・・脱却出来るチャンスは独立しかありません。
私見です、組織を作るのではなく本当のネットワークが作れる時代に間違えなくなったのです。外見で判断する・評価する(大きなビル・企業ブランド、肩書き等)時代ではないでしょう。
個人一人一人の実力が試されているし、自由経済社会にいるからこそ、成功出来るチャンスが同じようにあるところではないでしょうか。
このレポート全体に流れている考え方です。
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