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成功事例から学ぶ16

今回はワタミの介護鰍ナす。
福祉法人や訪問美容等介護・障害者サービスが続きます。
上場一部企業で有名なワタミを取り上げてもしかたないのでしょうが(皆さんの方がよくご存知ですから)、以下のことがありまとめます。

6月になるのですが(掲載月が遅くなりました)、私が役員をしている会社とワタミの介護が契約し施設開設レセプションに招待されました。
当日ワタミ渡邉美樹会長も来られており、挨拶(15分程でしょうか)され、何故居酒屋から病院、介護、農業・・・事業展開してきたのか説明がありました (書籍でも基本的なところは公表されています)。
今回の施設(神戸)で40ヶ所目とのこと、あと100ヶ所出されるようです。スタートは介護現状を知り、これではダメだと考えられたようです。

ポイントは「利用者本位」かどうかになります。飲食出身ですから「食事」には拘られています。拘ったのは高齢者に楽しみを聞くと食事だといわれる。 では楽しみにしている食事の提供をしよう。病院経営をされています、だから「おむつはしない」「口からの食事」「機械ではなくお風呂を楽しむ」・・・ 職員からすると時間がかかり、労力も使い、効率も悪い。利用者からの目線からすると現在の介護事情とは反しますが、正論でしょう。

渡邉会長は「私は経営のプロ」だと話されます。もちろん病院も、介護も、農業も自らがされているわけではないのですが、経営のプロからすると同じなのだろうと思います。

理念が明確です。「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」そして、事業への落とし込みが上記の世界展開になります。
私は常々マインドと実践が一体化しないことには事業は成功しないと捉えています。
マインドを理念とすると、この部分の弱さが企業にはあります(社是・社訓・経営方針があるということではなく)。 熱きマインドはあるが、しかし事業の具体化が出来ない経営者も多いです。ワタミでいえばずっと居酒屋やっているのでしょうか。

マインドから学校、病院経営が生まれ、病院経営から高齢者のことを考え介護にいかれ、食材・食事の追及から農業へ、そして環境問題へ・・・。
単なる事業拡大・多角化ではなく、前提としての理念を通した事業展開は大変参考になります。
今回はあえて有名企業グループを取り上げました。


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