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成功事例から学ぶ16

今回取り上げるのは有限会社 丸菱刺繍です。
(http://www.e-ohmi.net/marubishi/main.html)

滋賀県豊郷にある加工企業です。業界としては失礼ですが衰退分野ではないでしょうか。 各地にある地場産業でも同様の業界多いと思います。
是非取り上げたいと考えたのは、そのような業界・企業の参考になる事例であると言えます。 繊維関係は特に海外との関連からもマーケットが縮小しているのではないか。

丸菱刺繍の成功分岐点にレーザー機器の導入がありました。
聞くところによると当初は仕事関連に使うために購入した機器であったのですが、思わぬ活用が拓けました。
そのきっかけになったのがHP(情報公開、伝達)でした。
最近の私の取り上げる事例を振り返っても、もうITが避けられないし、 企業発展にどのように活用するか、使いこなすところが突破口となってきています。

レーザーカットを使用している情報がHPから発信されました。
刺繍関係でもちろんスタートしたのが、素材の拡大に繋がり、例えば対象材料が布以外になっています。 木材へのカットがコースターになったり、住宅資材へのカットで室内商品になったり、化粧品関連(パック)での使用までになっています。

西村社長もなかなかのアイデアマンなのですが、事例を見せる(HP上で)ことで お客様からこのようなものに使えないかとの要望が入ってきた結果予想していなかった商品が作られています。

製品・商品開発は旧来、企業内で開発部門なり担当者がするものであったように見受けます。 もちろん消費者から・クライアントからのヒントはありますが、先方から開発案件打診が飛び込んでくるとは時代ですね。 大企業ではある話でしょうが、なかなか中小企業では聞かないものです。
××をカット出来ないか、××に使えないか。
ほぼどのような素材にも対応出来ますから(厚みのあるものはダメか)広がりました。
カット、穴抜き、焦がし、彫刻・・・(詳細はHPをご覧ください)。
紙、木、竹、樹脂、皮革、布、アルミ、鉄、ガラス、ゴム・・・可能性大きいです。
情報が氾濫していますが、活きた情報の見定めが重要になってきました。
そして中小企業の皆さんにはヒントになりそうです。


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