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成功事例から学ぶ

今回の事例は「J&C 髪や」です。

私はこの会社の役員をやっています。もうお付き合いして長いのですが、業界のパイオニア企業ですから取り上げました。
『髪や』は訪問理・美容を業にした企業です。創業20年近いのですが(とはいえ、吉川社長まだ若いです)、今と違い高齢社会だの福祉だと騒がれていない時代だけに創業当初は苦労もあったと聞いています。
現在直営で関西をカバーしています(大阪、堺、兵庫、京都拠点)。その他パートナーとしての仲間が東京、石川、奈良、和歌山におられます。
訪問サービスについては大きく施設(介護、病院等)と在宅に分かれます。契約施設としては約800ヶ所。お客様の対象は簡単に言えば、サロンに出向けない方となります。高齢者や障害者へのサービスで、自分でサロンに出向ける方ではないと捉えてください。
毎月1万人以上の施術サービスをスタッフ(約60名)が行っています。

事業スタートの頃はお金を貰うのかとも言われたようです。業界組合の方がボランティアでやっていた経緯もあり福祉的なサービスからそのように捉えられたのでしょうか。

私の個人的な考えでもありますが本当の社会貢献には事業を絡まさなければ進まないと考えています。
『髪や』は正しく理念(社会貢献)を掲げて事業にチャレンジしてきた企業です。多くの方に希望・夢を与え仕事を通して喜んでいただき、技術者であるスタッフ(若いメンバーが多いのですが)が顧客・施設から感謝されています。
現場から帰ってくるスタッフから、また喜ばれた・感謝の声をいただいたと聞かされると、事業としては決して儲かるものではないし、サロンのような華やかさもないですがしっかりと会社・社員を守りながら運営していることに脱帽です。
私も当初お付き合いするきっかけは同様に社会貢献があったように思い出されます。

私のブレーン(SAMURAIにリンクされています、釜a顔 藤井代表)から教えてもらいましたが、人は出会ったその数秒間でその人の印象を決めてしまいます。高齢者の方でましてや身体にハンディを抱え外に出掛けることの少なくなった皆さんが髪を美しくされることで大変な元気・パワーを出されるようです。髪が印象付ける、大切な生きる上での役割を実感します。吉川社長がこの世界に入られるきっかけは、自身の祖母様が亡くなられた時に髪が乱れていて美容を仕事にしていた者として対応してあげられなかったのが(役立ちたい、仕事にしようという)動機になったと聞いています。

サービスの継続・維持のために日々技術研修やモチベーション向上のためトップ自ら現場に直結した指導を行っている集団です。特にシフト管理には大変なノウハウが盛り込まれています。訪問する業ですし、物販ではないサービス提供は人(技術スタッフ)がすること、こちらの健康管理から主婦もいますから家族環境まで考慮してお客様のところまで繋げることは並大抵のことではないものです。色々な角度から参考にしてもらいたいです。


■「J&C 髪や」について、詳細をお知りになりたい方はこちらhttp://www.kamiya.or.jp

■「髪や」事業活動の様子(ホームページより)
訪問理容・美容サービス
理美容福祉師の育成

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